妊娠、出産、子育てに悩む方からのご質問

相談するのに、費用はかかりますか?
妊娠、出産、子育てに悩む方からのご相談については、費用のご負担は、全くありません。
養子として、子どもを育て親の方に託すかどうか、迷っています。
いつまでに、決めないといけませんか?
妊娠中からご相談頂いた場合にも、出産までに決断しないといけない、ということはありません。出産後、しばらくご自分で育てた後に、育て親の方に託すこともできます。現在は、5歳までのお子さんのご相談に応じています。
東京都以外の場所に住んでいます。相談できますか?
日本国内であれば、どの地域の方でも、ご相談に応じます。
なるべく早く、子どもを、育て親の方に託したいと思っています。いつ、託すことができますか?
ご意向および状況の確認と書類のご提出を頂き、適切な育て親の方が決まれば、すみやかに、お子さんを育て親の方のもとで、育て始めて頂くことが可能です。ご意向の確認の際、当会の趣旨についてのご理解をお願いしています。ご妊娠中の方の場合、上記手続きが完了していれば、ご出産後、医療機関を退院なさる時点で、育て親の方に託して頂くことも可能です。
    
出産する病院が決まっていません。
    
一度ご相談ください。安心して出産できる病院探しをお手伝いします。
    
出産費用がありません。
助産制度・出産費の貸付制度・出産育児一時金等を利用し、どうしても支払えない費用や、各種制度についてご相談ください。
    
特別養子縁組が成立するまで、どれぐらいかかりますか。
目安として、子どもを託してから約1年ぐらいかかります。特別養子縁組が成立すると、お子さんの戸籍が、産みの親の方から育て親の方へ移ります。
育て親に会うことは出来ますか。
     
環の会では、お子さんを託す時に、直接育て親に会っていただいています。
子どもを託した後、子どもの様子を知ることは出来ますか。
環の会では、多くのご家族が定期的に手紙や写真で、子どもの成長の様子をやり取りしています。また、希望により面会する方もいます。

子どもとの縁組(特別養子縁組)を希望するご夫婦からのご質問

夫婦とも仕事を持っています。子どもを迎えるに当たり、支障は有りませんか?
育て親とのご縁を待つ子どもたちには、産みの親のもとを離れるに至ったさまざまな背景があります。育て親になるご夫婦には、子どもの背景を丸ごと受け入れて、多くの時間をともに過ごしてほしいと考えています。かけがえのない親子関係が築かれるまで、ご夫婦のいずれかがしっかり子育てに専念していただくことが必要であると判断しています。
子どもを迎えるに当たり、育て親の年齢制限はありますか?
子どもを迎えることを希望する方を対象とした説明会にお申し込みをいただくに当たり、年齢制限は設けていません。 なお、東京都で取り組んでいる新生児委託事業に準じ、子どものためには、親子の年齢差は45歳以内が望ましいと判断しています。
外国人でも育て親になることはできますか?
現在、環の会では、外国籍のご夫婦あるいはご夫婦のいずれかが外国籍のご夫婦の養子縁組の支援を行っておりません。 子どもの福祉の立場から、外国籍のご夫婦あるいは国際結婚のご夫婦を育て親として必要としている子どももおられますので、児童相談所の里親あるいは信頼のおける民間機関についても、ご検討頂けますよう、お願いいたします。
子どもを迎えるまでどれくらい期間がかかりますか?
その時その時の状況で、子どもを迎えるまでの期間はさまざまです。 登録を早く完了したご夫婦が、子どもを早く迎えるとは限りません。産みの親の方の希望に合致したご夫婦が、子どもの育て親となります。
説明会に参加してから、最短でどのくらいで登録できますか?
説明会の後、希望者の方には、夫婦面談を受けていただきます。面談の後、育て親候補者になっていただくことが可能だと判断できるご夫婦には「育て親希望者研修」を受けていただきます。研修の結果を踏まえて、家庭訪問調査を行い、その内容を確認した後、正式な登録となりますが、それまでの期間は、平均3ヶ月前後です。面談や研修の開催時期、ご夫婦の状態にも左右されます。
現在、不妊治療中ですが、並行して、育て親登録をできますか?
治療か、迎えるか、まだ迷っておられる時点で、説明会に参加されることは、歓迎します。ただし、「治療はもう止め、子どもを迎えたい」という決心をご夫婦ともになされてから、育て親希望者になって いただきたいと考えています。
現在、児童相談所(または他の養子縁組の団体)に登録していますが、環の会にも登録可能ですか?
説明会や面談を受けられる時点で他の団体に登録されているのは支障ありません。 ただし、面談から研修に進む際に「環の会から迎えたい」と希望される場合には他団体への登録は取り下げていただくよう、お願いしています。
男の子(女の子)の赤ちゃんが欲しいのですが・・・
環の会では、子どもの性別、年齢、性格や健康状態など、「こんな子どもが欲しい、欲しくない」といったご希望をうかがうことは一切いたしません。
「養子」であることを隠して育てたいのですが…
普通養子縁組はもちろん特別養子縁組の場合でも、戸籍を詳しく読めば、縁組した事実はわかります。 DNA鑑定も数万円でできる時代です。隠し続けることよりも、親子の絆を深めることのほうに、心を向けてみませんか。 環の会では、「テリング(tell+ing)」を大切に考えています。テリングとは、育て親が、産みの親の存在や自分たち 家族の成り立ちについて、子どもを迎えた時から子ども本人に伝え続け、また、子どもの思いに耳を傾け続けることです。
縁組が成立した後、子どもの産みの親との関係はどのようになるのですか。
法律上は、子どもと産みの親との親子関係はなくなり、育て親と子どもとの関係が唯一の親子関係であるとされます。しかし、子どもには産みの親がいる、これは決して変えることのできない事実です。環の会では、産みの親と育て家族は、環の会が必ず間に入る状態で、縁組成立後もお互いの希望に沿って交流を保つシステムをもっています。環の会のスタッフは、産みの親からの相談を受けてきたこれまでの経験により、産みの親は、子どもの将来の幸せを考えるからこそ縁組を希望し、育て親に託した後何年経っても「産んだ子どもの存在を忘れることなく、子どもの幸せを願い続けている」ことを感じています。